ソフトバンクのビジョンを支える財務戦略



ソフトバンクの孫正義社長はニケシュ・アローラ氏を5月11日、決算発表の場で後継者指名しました。

ニケシュ・アローラ氏は、米Google本社の上級副社長兼最高事業責任者を務めた人物です。


次の世代への事業承継を本格始動させた稀代の名経営者、

孫正義氏の下には、その志に感銘を受けた経営者たちが

世界中から集まってきています。


その孫正義氏の歩みは、驚異のエピソードで溢れています。


・高校入学後3ヶ月で中退し、単身渡米

・米国で高校を2週間で切り上げ、大学に編入

・大学では寝る時間以外は常に勉強

・世界で一番勉強したと述べている

・大学在学中に大学教授達を雇い、自身の発明で1年半で3億3千万円を稼ぐ

・パートナーに上記会社を後払いであっさりと売却し、単身帰国

・資本金1000万円でソフトバンクを立ち上げ、わずか1年で年商30億企業にする

・米国Yahooがまだわずか社員6名の時に発掘、筆頭株主となる

・ビルゲイツを抜き、3日間だけ世界一の富豪になった

・世界一遅い、高い日本のインターネットを世界最速、世界最安料金レベルにまで改善

・ボーダフォンジャパンを1.75兆円で買収し、V字回復

・米3位の通信会社、スプリント・ネクステルを1.8兆円で買収

・創業期から出資していたアリババが米上場(時価総額世界22位 2015.4)

・アリババは32.4%(2014.9)の持株比率でソフトバンクが筆頭株主



そして、ついに後継者としてニケシュ・アローラ氏を指名し、

孫正義氏は事業の総仕上げに取りかかろうとしています。

いままでもそうでしたが、グローバルにM&A、投資をますます活発化させるという。



ソフトバンクは財務戦略に強みのある会社です。

これからのソフトバンクは、ますます投資会社としての色合いを強めていくでしょう。


いままでも、日本の超低金利の銀行借入を利用し、自社より大きな会社の買収を行うなど、

チャンスを活かし最大限にレバレッジを効かせた攻めの経営で、

大きく飛躍、成長、収益の最大化を果たしてきました。


また、FA債(メインバンクの管理下におかれない社債)を日本で初めて発行したり、

創業期のステージで取得した企業の株式を担保にして資金を調達するなど、

柔軟な財務戦略を実行してきています。


社債は個人投資家からも人気が高く、

様々な資金調達方法を自由自在に操り、個別の事業リスクに合わせた投資を行っています。


孫正義氏の志す情報通信革命は、

積極的で柔軟な資金調達に支えられてきました。


いままでのソフトバンクの事業は、ブロードバンド、モバイルキャリアなどの加入者数が確保できれば、

安定した収益をあげられるインフラ事業です。

今後、これらの事業の債務の返済が(いままで成功させてきたように)完了すれば、

ソフトバンクは豊富な安定した資金源を持った投資能力の非常に高い会社になります。


その時、ソフトバンクは資金調達の巧みな財務戦略会社から、

資金供給元としての財務戦略会社として進化し、

若く意欲的な経営者達のプラットフォームとして、

新しい時代を切り開いていく基盤になっていくのではないでしょうか。


ソフトバンク自らも、ソフトバンクアカデミアを開校し、

広く社外からも人材を募り5000人の事業経営者を育てていくということです。



これからもソフトバンクの事業活動からは目が離せません。


おさらいとして、2011年の会社説明会で孫正義氏が自ら経営ビジョンを語る映像をご覧ください。

穏やかながら、力強いプレゼンテーションに惹きつけられる方も多いことでしょう。